ここでは、春日神社(津田)本殿 について紹介します。

在所 枚方市津田元町1丁目10番1号 
種別 市指定文化財 建造物
指定 平成23年04月01日
所有 春日神社

【ポイント】

①.本殿は奈良春日大社の旧本殿を移築した「春日移し」

②.明和3年(1766)の建立で、天明6年(1786)に譲り受けた。

【関連写真】

  春日神社本殿2013_04_22 金只

【補足説明】

②.現地案内板より

 創立年代は明らかではありませんが、津田の産土神として崇拝され、中世以来の祭祀組織である宮座が今に残っています。

 現在の本社本殿は奈良春日大社本殿に、末社若宮八幡宮は同末社三十八神社本殿に、規模・形式ともに一致しており、各々その旧本殿であることは明らかです。「河州交野郡津田村春日遷宮記」には遷宮の式次第が詳細に記されています。春日大社の式年造替(シキネンゾウタイ)の制度から、明和3年(1766)の造替に際して建立されたと考えられています。

 本社本殿は一間社(イッケンシャ)春日造、桧皮葺(ヒワダブキ)で妻を正面としており、保存状態のよい貴重な遺構です。

 末社若宮八幡宮本殿は、三間社流造(サンゲンシャナガレヅクリ)、桧皮葺で、桁行(ケタユキ)三間、梁間(ハリマ)一間の前面に一間の庇をつけた「三十八所移し」と呼ばれる遺構です。「三十八所移し」は、その実例が少なく、全国でも八棟を数えるにとどまり、府下では唯一の遺構です。

 なお、平成21年に両社とも塗替えを行い、かっての荘厳な侘まいを今に伝えています。

                                                       2010年3月 枚方市教育委員会

 ①.枚方市ホームページより

 交野天神社の境内東北の丘に建つ、桁行1メートル余の小さな一間社流造です。建立年代は明らかでありませんが、面取角柱の面の大きさ、木鼻の絵様繰形、連三斗、優雅な曲線の高欄、猪目懸魚等から桃山時代に遡る遺構とみられます。規模の割に柱が太く、和様による水平感の強い社殿です。