ここでは、枚方八景(樟葉宮の杜) について紹介します。

在所:楠葉丘二丁目19-1

【ポイント】

①.昭和59年10月に枚方八景に選ばれる

②.交野神社から継体天皇即位伝承地につながる自然林

③.この杜は、平成元年(1989)大阪みどりの百選に選ばれる。

  ※ 枚方市で唯一選ばれた場所。

【関連写真】

​ 枚方八景案内板(全景)2015_04_29 金只   標柱(一の鳥居前;楠葉宮旧蹟)2012_06_06 金只   

 枚方八景案内板(全景)2010_04_24 金只​    枚方八景(枚方市)2012_06_08 金只​   

 標柱(三の鳥居前;大阪みどりの森百選)2018_10_11 金只   交野神社からの入口2012_10_20 金只​   

 樟葉宮跡への参道2017_04_05 金只​   鳥居から風景2014_07_20 金只

【補足説明】

①.枚方八景現地案内板より

 市制35周年を記念して「ふるさと枚方」らしい風景を将来に伝承していくことを目的に枚方八景を制定することになり、市民の方々から候補地を推薦していただきました。さらにその候補地を市民に投票していただき、結果を参考に「市民が選んだ枚方八景」として、当地が選ばれたものです。

 市民の皆さん、次の解説文を参考にしていただいて歴史と文化のかおる私たちの町のよさを再発見していただければ幸いです。

(解説)

 6世紀のはじめ、継体天皇が即位されたと伝えられる樟葉宮の跡は、この交野神社のあたりだといわれています。

 杜のそばまで住宅地化していますが、参道の入口にたたずむと、森の奥からすがすがしい風が流れてきます。細かな砂利敷きの参道を進むと、一間社流造りで市内最古の木造社殿に出ます。耳を澄ますと、小鳥たちのさえずりが、あたかも遠い昔を語り合うように聞えてきます。

 社殿の右をさらに奥へいくと、貴船社への参道に出ます。すぐ右に自然石の幾つかを横に並べた20数段の石段があり、継体天皇即位当時の姿をそのまま今に伝えているのだともいわれます。また、桓武天皇が祭天の儀式を行った郊祀壇があったのも、このあたりだといいます。そうした聖域だけに、大昔から原生林の姿を残し、古木の倒れてそのままに朽ちるのもあり、わずかなこもれびは訪ねる人を古代に誘い込みます。

 鏡池はここからわずか数分のところにあります。古来観月の名所であり、鷹狩りのあと鷹の姿をこの池水に映すのが慣わしだったといいます。  枚方市

②.案内板(枚方八景 樟葉宮跡の杜)より

 「日本書記」によると、越前の三国(福井県)から迎えられた継体天皇は、507年樟葉宮で即位されたとされます。

 石灯籠が並ぶ参道を進み左に曲がって、木造の鳥居をくぐると、拝殿の向こうに室町時代に修復された一間社流造で檜皮葺の本殿が見えます。拝殿の右に森の中を奥へ進む道があります。これが貴船神社への参道です。つきあたりの右手に自然石の階段があり、この小丘のあたりは継体天皇が即位した樟葉跡と伝えられています。

 また、桓武天皇は延歴6年(787)、長岡京の南郊の地を選び、郊祀壇を設けて、父光仁天皇を天神(アマツカミ)として祀りました。これが交野天神の起源とされてます。

 そうした聖域だけに、大昔から原生林の姿を残し、かすかな木漏れ日、訪ねる人を遠く古代に誘いこみます。

 鏡伝池は、ここから南へ2分の「市民の森」にあり、古来観月の名所で、鷹狩りのあと鷹の姿を地水に映すのが慣わしだったといわれています。

【参考情報】

枚方市ホームページ:樟葉宮の杜