ここでは、厳島神社末社春日神社本殿 について紹介します。

在所 枚方市尊延寺五丁目9-11 
種別 国指定文化財 重要文化財 建造物
指定 昭和53年05月31日
所有 厳島神社

【ポイント】

①.元厳島神社本殿を文久3年(1863)に移築し、春日神社としたもの。

.祭神  :市杵島姫命

③.建立時期:推定室町中期

④.平成6年解体修理

【関連写真】

 厳島神社全景2014_03_28 金只  末社春日神社2014_03_28 金只

 現地説明版2014_03_28 田嶋​   

【補足説明】

①.現地案内板より

 重要文化財の春日神社本殿は、幕末の頃に奈良春日大社の旧殿を厳島神社本殿として譲り受けた際、先の厳島神社本殿を移築したものである。建立年代については資料がなく明らかにしえないが、建築様式から概ね室町時代中期から後期と推定される。

 構造は、桁行1.91mの一間社流造で、屋根は、檜皮葺きである。庇まわりや造作などは後世に改修されているが、主体はよく残っており、細部の意匠も優れた貴重な遺構である。

 この本殿は京都府との境に位置するため、大阪府下でも南部のものとは少し異なった手法をとっており、地域的特徴を示していると思われる。

 なお、平成6年に解体修理が実施された。彩色については傷跡をもとに復元され建立当時の姿を取り戻した。    平成6年 枚方市教育委員会

②.枚方市ホームページより

 厳島神社末社春日神社本殿は一間社流造、檜皮葺で、厳島神社旧本殿と伝えられています。

 建築年代は明らかではありませんが、交野天神社本殿と共通する様式も見られることから、室町時代中期に遡る遺構と考えられます。

 昭和53年5月31日、重要文化財に指定。