崎守神社は、崎守町にある神社です。弘化元年(1844年)創立といわれ、絵鞆神社と並んで室蘭で最古の神社の一つです。御祭神は保食神。

海抜:28.2m(国土地理院地図)


室蘭地名発祥の地の神社

崎守町は、室蘭の地名発祥の地を擁する、室蘭で最初に開けた場所の一つです。ここには昔からアイヌの大規模な集落があり、アイヌとの交易のために松前藩のモロラン場所が開かれてました。かつては北前船も寄港していたそうです。

モロランの手前にある、大きく海に張り出したこの場所、アイヌ語で「ポロ・シレト(大きな岬)」と呼ばれていたここに崎守神社は今も存在しています。

拝殿


外国船来訪に備える場所として

この神社一帯は見晴らしがよく、白鳥湾の湾口を一望にできる為、南部藩モロラン陣屋の出張所のような位置づけとして、「ポロシレト台場勤番所」と呼ばれる台場(砲台を設置する場所)と勤番所(役人の詰め所)が置かれていました。
かつて台場や建物を守っていた土塁が今も境内に残されています。

境内に残る台場跡
 

[2015/02/23 山田 正樹]

 

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