本輪西駅 について知っていることをぜひ教えてください

本輪西駅は、本輪西町にあるJR北海道の駅である。

駅全景。左半分はJR貨物の事務室でした。


駅の概要

JR貨物の駅も兼ねていたため、駅舎はやや大きめですが・・ 旅客駅部分は5年ほど前から無人化され、トイレすら封鎖されてました。

待合室内 窓口は封鎖されている。

ホームは1面2線の島式ホームです。駅舎裏の待避線にも昔ホームがあったと思うんですが、今は使われてないようですね。

駅舎裏の駅名票には、「じんやちょう」を消して「さきもり」に直した跡が残る現在使われているのは、跨線橋を渡った先の島式ホームのみ。
かつては手前側のホームも使われていた。

 

この駅よりも陣屋寄りに、JX日鉱日石から石油製品を出荷するための専用線地区があり、JR貨物の貨物駅としても機能していたのですが、2014年に鉄道での出荷を停止。貨物駅としての役目を終えました。

JX日鉱日石専用線地区(2013年7月 撮影)JX日鉱日石専用線地区(2014年7月 撮影)


駅周辺のいま・むかし

私ごとで恐縮ですが、跨線橋からの写真で、駅から陣屋方面に国道が向かっていくところですね、
その右端のところ、小さな坂を上がっていくと小高いところに今も数軒の家があるのですが、
ここは本輪西の街を廻っていく旧国道に代わって、現在の国道が駅の前をショートカットする形で車線拡張して出来たときまでは、自分の生家がありました。

跨線橋から陣屋方面を望む。白鳥大橋や大黒島も見える。

工事で移転して今は移りましたが。その生家は栗林鋼機に勤めていた亡き父と母が、坂地を少しずつ一輪車で土を運んで平らにならしてから、家を大工さんたちと一緒に建てたことをずいぶんあとになって母から聞かせられました。
本輪西駅前には食堂や立ち飲みのできる食料品店さんがあって、栗林に勤めるおじさんたちが一日の疲れをコップ酒で晴らしながら、大きな声で笑い・話していたことを今でも覚えています。

室蘭のどの街にも、そんなささやかな庶民の記憶があると思います。

[2015/03/29 お話:片桐 浩二さん/編集:山田 正樹]


新駅舎の建設と、旧駅舎の取り壊し

2014年に鉄道でのJX日鉱日石からの出荷が終了したのに伴い、貨物駅としての本輪西駅の役割は終わりを迎えました。
そして、JR貨物とJR北海道の共同の駅であった駅舎は2015年に閉鎖され、こじんまりとした小さな新駅舎に建て替えられました。
1957年の新築以来、半世紀にわたって本輪西のまちと港を見守ってきた旧駅舎は2015年3月に解体されました。

新駅舎旧駅舎と新駅舎

駅向かいの高台から旧駅舎と新駅舎を望む

[2015/03/29 山田 正樹]


中学⽣の頃、ここの駅から臨時列⾞に乗って修学旅⾏に出かけたのを覚えてます。思い出の駅ですね。[2015/01/12 山田 正樹]


対岸の山、測量山の麓で育った自分

July.4,2015 photo by Hiroaki Amano

本輪西駅から眺めるこの風景は、蘭西地区で育った僕にとって、結構、新鮮に映る。

なぜなら、測量山はいつも見上げる山であって、対岸の山ではないのだ。

あの測量山の麓で自分が育ったのだという、どこか客観的な気分で昔を思い出していた。

July.4,2015 photo by Hiroaki Amano

それにしても、本輪西近辺は寂しくなった。

駅舎は昭和感満載だったものから、小奇麗でコンパクトなものに換えられたが、取って付けた感がある。

July.4,2015 photo by Hiroaki Amano

線路の数だけは相変わらず多いものの雑草と錆びが目立ち、どこか殺伐としている。

July.4,2015 photo by Hiroaki Amano

変わりゆくもの、変わらないもの。本輪西駅。

July.4,2015 photo by Hiroaki Amano

【July.4,2015 writer&photo by Hiroaki Amano


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