市電の「石山通」で降りて、中央図書館に向かったら南北の通り、北を向くと、札幌軟石の古い倉庫があった。見に行こうと思うと、介護付き有料老人ホームがあった。ケアメゾン山鼻1号館。

 

スタッフが明るくて楽しそうだった

バリアフリーで、4階建。各フロアーにいつも3人のスタッフ、そして看護師が一人ずつ常駐している。へはに入ると、みんな明るい。やささしい顔で挨拶してくれるので、こちらも最敬礼になる。この日は、おばあちゃんたちがお習字で「若葉」と書いていた。「炭の臭いがお好きな方が多いんです。懐かしいのですかね」とフロアのチーフと思しき方が、満面の笑顔。「一日一回は大笑いしてもらうことを心がけています」という。

 

う?廊下がない?

部屋のドアは開け放たれていて、介護福祉士たちがいつも様子をうかがえるようになっている。ドアを出たら、廊下ではなくて、広場。お茶の間のような感じで、ダイニングテーブルがいくつか並んでいる。なんか家みたいですねというと、ものすごい笑顔が返ってきた。「スタッフの配置は多めにしています」という。お習字が貼ってあって学校のようでも、保育園のようでもある。診察室もあるので、病院のようでも、ホテルのようでもある。

 

場所は都心から市電で一本

市電の「中央図書館前」停と「石山通」停の間。平地にあって都心にも近くていいなあと、母に万が一のことがあった時の勉強と思って事務所を訪ねると、お嬢さんがとても丁寧な対応。入居されているお婆ちゃんも、スタッフもにこやかに挨拶。管理を担当するという柔和な紳士が出てきた。彼は、24時間介護スタッフが常駐する介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅の違いを丁寧説明し始めた。まるで、こちらが知りたいことを把握しているようだった。そして、この施設は、平成23年3月まで推奨されてたものの、23年4月以降は規制された「介護付有料老人ホーム」で、道から認定を受け、24時間、要支援、要介護の認定を受けたお年寄りが、保険でケアを受けられる仕組みだった。入居一時金が年齢が上がると減り、退去した時、償却年数を満たしていなければ返してもらえるので、良心的に感じた。食費や運営費など月々が20万円ほどあれば、暮らし続けられそうだ。